宮崎スギの品種は、オビスギです。このオビスギの芯材は、昔からシロアリ被害の防止に有効であることが知られており、家の土台や柱に使われてきました。
このオビスギのシロアリに強いという特徴について、木材研究者が着目して研究を重ねて心材部にある成分β-eudesmol、sandaracopimarinol、16-phy11ocladanolが殺蟻活性成分であることを突き止めています。
オビスギをホワイトウッド、レッドウッドと並べてシロアリの食害比較実験を行った結果、ホワイトウッド、レッドウッドに比べ、食害度が低く、シロアリに対するオビスギの強さが確認されています。この実験結果から、オビスギの シロアリに対する強さを再認識しました。野外でのシロアリ食害比較実験(宮崎市一ツ葉海岸にて)
■ スギがシロアリに強い理由
スギに含まれる油(精油)はアロマテラピーに使われるなど、穏やかで良い香りがします。しかし、シロアリはこの匂いが嫌いで寄りつかないのです。
■ ゴキブリやダニにも効果があります。
ゴキブリの忌避実験
精油含浸率 | ダニ忌避率 |
---|---|
0.5% | 24.7% |
1.0% | 34.9% |
5.0% | 94.6% |
JISL 1920に準拠。ヤケヒョウダニを用いた