地震に強い『宮崎の家』

適正に設計・施工された「在来軸組工法木造住宅」は強い

耐震実験に耐えた『宮崎の家』

平成7年1月17日に発生した阪神・淡路大震災では、木造住宅にも大きな被害が及び、木造住宅の安全性に疑問がもたれました。
そのため、宮崎県(土木部建築住宅課)は、基準通り筋かいを配置し、適正な工事が行われた在来軸組工法木造住宅であれば、兵庫県南部地震と同程度の地震が来ても安全であることを立証するため、香川県多度津町の日本原子力発電技術機構多度津工学試験所の世界最大級の実験施設を使って、県産スギ・ヒノキを使用した「みやざきの家」仕様による実物大木造住宅(二階建て、約132㎡)の振動実験を行いました。

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実験は平成8年1月24日~26日の3日間、建物の耐震性を徐々に弱めながら6段階に分けて行われました。

その結果、第1段階では住宅が完成した状態で、神戸海洋気象台で観測された地震波(水平方向818Gal、垂直方向332GaI)をかけたところ、特に目立った損傷は受けませんでした。

第2段階では、筋かいの一部を取り外し、地震に対しバランスの悪い状態で加震したところ、棟瓦に損傷が生じた程度で、1回目と同様、建物本体での大きな損傷は見受けられませんでした。

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4回もの震度7の激震に耐えた「みやざきの家」仕様の木造軸組住宅

以下、3回、4回と外壁を取り除く等、地震に対して不利な状況で振動波を与えましたが、4回までの加震実験では大きな被害は確認されず、在来軸組工法木造住宅の地震に対する安全性が立証されました。

なお、このことは、震災直後に建設省が設置した「木造住宅等震災調査委員会」の被害調査報告書によっても明らかにされて」おります。

「みやざきの家」は、12cm角の柱材等を使用する本県の気候・風土に合った軸組工法の高耐久性木造住宅として、県が推奨している住宅です。

木は人の肌になじみ、温もりを与え、湿度調節など人の住まいにもっとも適した材料

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日本人は木の中で生きてきた民族です。
木に囲まれていると、私たちは何か心のなごむのを覚えます。

それは、これらの木がかつては生き物であり、その生命のぬくもりが人の肌にほのかな体温を伝えてくれるからです。
また、木は息をしており、そのため、湿度の調節など人の住まいに好適な環境を造り出す多くの機能を持っております。
手入れさえ良ければ、驚くほど長持ちすることは、1300年の風雪に耐え世界遺産条約にも登録された法隆寺をご覧頂ければお分かりと思います。

宮崎の気候・風土の元で育まれたスギ・ヒノキを使い、伝統的工法としての軸組工法の木造住宅こそ・快適で健康的な生活環境を造り出すものではないでしょうか。

木材は自然のハイテク素材。この木材を使った軸組工法木造住宅こそ、本県の代表的な住まい。

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木材は天然高分子の繊維から出来ており、常に、新素材開発の対象となっております。
 木材は、単位重量当たりの強度が他の素材に比べて抜群に高く、スギ材では、圧縮強さがコンクリートの5倍、引張強さが鉄の4倍となっております。
 建物が地震で受けるエネルギーは、建物の重量に比例するため、軽くて強いという特性は、耐震構造材料に適しているものと云えます。
本県の気候・風土、ライフスタイルに合わせて発展してきた在来軸組工法木造住宅は、今後も本県住宅の代表として発展し続けるでしょう。

みやざきの家」つてどんな家?

「みやざきの家」は宮崎の気候風土にあった断熱性や耐久性、耐震性を考慮した在来工法による木造住宅のことで、次のような事項を設けています。

事項 内容
構造用部材の標準化
  • 12種類に整理し、図式化している。
含水率20%以下の乾燥部材を用いることを推奨。
  • 施工精度を高める。
構造材は4面プレーナー掛けとし防腐・防蟻処理を施すことを推奨。
  • 木に溌水性を持たせ、施工性を高める。
プレカットによる仕口継ぎ手加工を行うことを推奨。
  • 加工の機械化により時間の短縮、精度の向上となる。
土台・柱・梁等は12cm角(ひき立て寸法)。
  • 構造躯体の耐久性及び耐力性能アップとなる。
1間1,920mmモジュールを推奨。
  • ゆったりした居住空間を創出する。
地盤調査の励行及び基礎構造の標準化。
  • 地盤については状況把握のため調査を行う。
  • 基礎形状についてはべ夕基礎を標準とする。
  • 地盤の状況によっては布基礎とすることが出来るが、床下には全面に防湿フィルムを敷き、厚さ6cm以上のコンクリートで覆うものとする。
エアパッキン工法を推奨。
  • 基礎と土台の間にパッキンを敷く。(床下の通風、換気が全面に行き渡る。)
  • 通常の床下換気孔でも良い。(その場合4m以内毎に300c㎡の換気孔を設ける。)
外壁通気工法を採用。
  • 壁体内の結露を防止し、壁体の耐久性を向上させる。
ライフスタイルに対応できる住宅として以下を採用。
  • 廊下、階段の幅員を柱芯間100㎝以上、又は有効85㎝以上とする。
  • 居室及びトイレ等と廊下には段差を設けない。(同一レベル)
  • 廊下、トイレ及び玄関等に手摺り取付け用下地材を設置する。
  • 階段は踏面21㎝以上、蹴上18㎝以下とし、かつ手摺りを設置する。
床板張の場合は二重張を推奨。
  • 下地材は、構造用合板厚さ12㎜以上とする。
  • 遮音性能の向上を図る。
断熱材の有効な活用。
  • 断熱材を使用することにより室内環境を良好にし、省エネルギーにもつながる。
コーナーリング工法を採用。
  • 壁体内の結露防止と床板材の補強となる。
押入の床、棚及び壁は杉板張。
  • 押入内の湿度調整ができる。
屋根仕様の改良。
  • 台風時の雨漏り、瓦の飛散等の性能アップを図る。
標準軒高を設定。
  • 柱材(3m)を有効利用する。
壁量係数50は1.5倍。
  • 一般の住宅より耐力壁が多くなるため、台風地震時の耐力アップとなる。
添桁を採用する場合の規格化。
  • 梁成210㎜~270㎜の単一梁を添桁併用とした場合~標準図を参考とする。
屋根の形状は切妻屋根を推奨。
  • 断熱及び換気に有効である。
ホールダウン金物を使用。(主に出隅・入隅の部分に使用)
  • 基礎と柱を緊結する。(台風及び地震対策のため。)
  • 通し柱がとれない場合の対策(上下の管柱を緊結)となる。
室内の仕上げにはできる限り、杉板等の木材を使用。
  • 「みやざきの家」らしさを表現する。
1階の床高を規定
  • 地盤面より55㎝以上とする。
住宅金融公庫の仕様に適合。
  • 「高規格住宅」の構造仕様に準じている。
「宮崎県地域優良木造住宅」であり、 「いきいき三世代木造住宅建設促進事業」の補助が可能。
「住宅性能保証制度」の設計施工基準に適合。
  • 「住宅性能保証制度」登録業者の施工により10年保証の「保証書」つき住宅となる。